「インドのファッションや文化に興味があって行ってみたいけど、女性一人で行くのは危険ですか?」
この質問、本当によくいただきます。
日本に来て8年になるインド人女性の私(シワニ)が、自分の経験をもとに正直にお話しします。美化もしないし、必要以上に怖がらせるつもりもありません。
「危険ですか?」に対する正直な答え
一言では答えられません。治安は「すごく場所による」としか言いようがないのです。
インドは広い国です。北と南、都市と田舎、州ごとに治安の状況はまったく違います。「インドは危険」とひとくくりにするのは、日本全体を一つの街のように語るのと少し似ているかもしれません。
ただし、はっきり言えることが一つあります。女性一人での旅行を積極的にはおすすめしません。
「絶対に行くな」とは言いません。インドが好きで、どうしても行きたい気持ちがあるなら、行ってもいいと思います。でも、一人ではなくグループで行くのが一番です。
じろじろ見られる問題は、インド人女性でもある
外国人女性がインドで感じる「じろじろ見られる」問題。これは本当にあります。そして、外国人だけの話ではありません。インド人女性である私でも見られます。
街を歩いていれば視線を感じる。それがインドの多くの場所の現実です。外国人であればなおさらです。
ただ、人生で一度だけ「あまり見られなかった」場所がありました。バンガロールです。あの街を歩いたとき、そんなに視線を感じなかった。バンガロールの中でも特にそういうエリアに住んでいたからかもしれません。当時ルームシェアをしていた友達に話したら、彼女も同意してくれました。「ゼロではなかったけど、確かに違う」と。場所によってこれだけ違うのです。
私が実際にやっている6つの安全対策
これはインド人女性としての経験から出てきた、リアルなアドバイスです。観光ガイドには載っていないことも含まれています。
1. 現地の友達と行く(できれば女性の友達)
一人で行動しないことが最大の安全策です。現地に住んでいる友人がいれば、土地勘のある人と一緒にいるだけでリスクが大きく下がります。
2. ホテルは安さで選ばない
インドでは1泊6,000〜7,000円も出せば、星4相当のしっかりしたホテルに泊まれます。日本と比べれば格安です。バックパッカー向けの安宿を選んで節約する場所ではありません。予約前にGoogleストリートビューでホテル周辺の雰囲気も必ず確認してください。また、海外からの旅行者のレビューがあるかどうかも確認すると参考になります。
3. 移動はUberかOla(インドの配車アプリ)を使う
路上でタクシーやリキシャを拾うとぼったくりに遭う可能性があります。アプリを使えば料金が事前に決まるだけでなく、位置情報のシェア機能、車内の音声録音機能、緊急ボタンがついています。大きな町であればほとんどどこでも使えるサービスで、インドでは一般的に利用されています。
乗るたびに、アプリの位置情報シェア機能を使って家族や友人に現在地を送っておくとより安心です。その機能があるアプリを使うのが前提になります。
緊急ボタンは本当に機能します。私の姉が外出先で困ったとき、試しに押してみたことがありました。すると、警察から電話が10件以上入り、「今すぐパトカーで向かいます」と大騒ぎになったのです。誤作動で大変でしたが、裏を返せば、本当に危険なときにはちゃんと助けが来るということです。
あわせて覚えておいてほしいのが、インドの緊急通報番号「112」です。警察・消防・救急すべてにつながる統合緊急番号で、日本の119・110に相当します。また、「112 India」という公式アプリもあり、ワンタップで緊急連絡・位置情報の送信ができます。このアプリには女性専用の緊急通報機能が設けられており、女性が危険を感じたときにすばやく助けを求められるよう設計されています。女性旅行者にとって特に心強いツールなので、渡航前にスマホへインストールしておくことをおすすめします。
4. 乗車中は地図でルートを確認し続ける
配車アプリを使っていても、スマホの地図で現在地とルートを常にチェックしてください。予定と違う道を走り出したらすぐに気づけます。インド人女性もよくやることです。
5. 夜遅くに出歩かない、暗い場所を避ける
基本中の基本ですが、人気のない場所や暗い路地は避けてください。夜の外出は控えるのが安全です。
ただし、これも場所次第です。たとえば私が住んでいたプネーは大学が多い学術都市で、夜11時でも街が賑わっているエリアがあります。私は夜中にパニプリ(インドの屋台スナック)を食べに出かけていました。ただし、プネーの中でも場所によって状況はまったく違います。人が多いからといって安心するのではなく、女性も歩いているかどうかを確認するとより安心できます。一方で、同じ時間帯でも絶対に出歩かない方がいい場所もあります。
6. 助けを求めれば、助けてくれる人は多い
インドには怖い面もありますが、困ったときに手を差し伸べてくれる人も多いです。
忘れられないエピソードがあります。ある夜、私と姉がリキシャに乗っていたとき、別の車の運転手が絡んできて喧嘩を売ってきました。私たちのリキシャの運転手は、相手を完全に無視して走り続けました。そして私たちを無事に送り届けた後、こう言ったのです。「女性を乗せていたから、喧嘩はしなかった。怖い思いをさせてすまなかった」と。
こういう人がいるのも、インドです。
よくある質問(FAQ)
Q. インド旅行で一番安全な移動手段は何ですか?
A. UberやOla(インドの配車アプリ)がおすすめです。料金が事前に確定するのでぼったくりを防げるうえ、位置情報の共有機能や緊急ボタンも備わっています。路上でタクシーやリキシャを拾うよりも安全性が高いです。
Q. インドのホテルはいくらくらいが目安ですか?
A. 1泊6,000〜7,000円程度で星4相当のホテルに泊まれます。日本と比べるとかなり割安なので、宿泊費を節約するよりも安全を優先して、しっかりしたホテルを選ぶことをおすすめします。予約前にGoogleストリートビューで周辺環境を確認するのも大事です。
Q. インドの中で比較的安全な都市はありますか?
A. 一概には言えませんが、私の体験として、バンガロールはあまり視線を感じなかった場所でした(ただし、住んでいたエリアによる可能性もあります)。プネーも大学が多い学術都市で、夜でも賑わっているエリアがあります。また、北東インドや南インドのケーララ州は比較的治安がよいと言われています。ただし、どの都市・地域でも場所やエリアによって状況は異なるので、事前のリサーチは欠かせません。
シワニの著書もあわせてどうぞ
インド人の結婚観・お金観・仕事観・食文化・日常の習慣まで、日本在住8年のシワニが書き下ろした初の著書です。

📚 ぶっとび!人生が踊るインド・メンタル あらゆる悩みを3秒で吹き飛ばす最強哲学
ポッドキャストも毎週配信中
シワニとジロが毎週、視聴者の質問や悩み相談などさまざまなテーマについて、ゆるく時には辛口でお届けするポッドキャストです。
🎧 Spotifyで聴く
インドのゆるから辛 — Spotify
▶️ YouTubeで観る(第1回)
インドのゆるから辛 #1 — YouTube
この記事はシワニが再構成しました。
あわせて読みたい
・インドは不便って思ってた? 帰国して知った便利すぎるアプリ7選
シリーズ「インド人女性の本音」
一人旅、ゴールド、月経、肌の色。インド人女性のシワニが、自分の言葉で正直に話します。